ACコード ダイヤルライト以外はオリジナル 整備済 付 ワールドボーイGX

多分これで63台目のGXです。 今月は比較的程度の良いGXの当たり月だった様で、既に売れてしまった62台目はこれ迄で最高と言って良いほど状態の良い物でした。 それでも入手時点に問題が無かったわけでは無く、チューニングの指針が動かず選局出来ない物でしたので、チューニング糸のテンションを上げる支柱を真鍮棒で作るという荒療治はして居ます。 69年にソニーのIC11と略同時期に発売され、3バンドラジオブームの嚆矢となった一台です。 10cmスピーカー、1.5Wの出力、60分のオフタイマー、ラウドネススイッチ、AM感度切替等、IC11には無い装備を持ち、価格は￥700高い￥15500でした。 一方のIC11は縦型で両サイドに大型のノブがついた斬新で端正なデザイン、ワールドボーイの2/3程度の軽量、繊細な音、数値上では圧倒的な高感度？で人気を博しました。 今見ても、新品であればこの２台は実力伯仲で、魅力的です。尚、感度には差は殆ど無く、寧ろナショナルの方が良いかと感じます(私見です)。 この個体は先に売れた物に準ずる位初期状態は良さそうでしたが、トップパネルのスイッチに接触不良があり動作が不安定でした。 ダイヤルライト切れがあり、HOゲージ用のライトで代替しています。HOゲージ用は耐電圧が12Vもあるので、耐久性は充分ですが、このモデルの4.5Vの電圧では照度が落ちてしまいます(11枚目の写真)。LEDに抵抗を咬ませて使う方法もありますが、妙に白く明るすぎてオリジナルの雰囲気が出ないので、小生は採用して居ません。 タイマーも精度が割と良く、ジージーと煩いものの使えます。 ハードケース、電池、自作ACコード付き。コード工業製品では無いので、保証は出来ずあくまで自己責任でお使い下さい。まあ、50年以上経った新品コードも多少のリスクはありますから。 上述の様に相当に状態は良い美品ですが、電池室に液漏れ跡があり、価格はその分下げて居ます。勿論電池は使えます。 ここからは爺いの独り言 最近のオークション相場は冗談の様なレベルで、今回の物の落札はオリジナルの定価の1/3位迄になりました。それでも修理、整備が必要です。 物価は上がるのに爺いの小遣いは寧ろ減っているでしょうから、販売価格も上げられず、最近は値決めが結構ジレンマです。写真と説明を良く見た上で、宜しければどうぞ。